こんにちは、みなさん!さくらいです♪
この記事では…
『手術前の検査と説明』
そして
『2泊3日の円錐切除手術・前編』
について書いています。
※入院については長くなってしまったので、前編・後編にわけています。
👇こちらから後編が読めます。ぜひご覧ください。
検査と説明
6月半ばの手術を前に、検査と手術の説明がありました。
血液検査、心電図、CT検査、手術の説明、お薬調べです。
血液検査
血液検査はLEEP検査の時と同じでしたね。
👇こちらに採血の様子を書いてありますので、興味のある方は読んでみてください。
心電図
心電図はとても久しぶりでした。妊娠中にしたことがあります。
胸や手足に電極をつけて、心臓の状態を調べるものですね。
- 心臓の回数、リズム
- 心臓の筋肉の厚さ
- 血管が狭くなっていたり、詰まっていないか等……
- 狭心症、心筋梗塞、不整脈などの診断に役立つそうですよ
CT検査
CT検査は初めてでした。X線を使う検査ですね。
写真のような大きい筒状の機械があり、横になって万歳をした状態で行うものです。
初めての経験だったので、びくびくしながらうけました。
上半身裸になって(下着も外し)、検査着を着ます。そして、金属類などは身につけない状態で検査の部屋に入ります。
指示に従って検査台に横になり、万歳をして落ち着くためにゆっくり深呼吸。
痛みなどは全くないので大丈夫ですよ。
機械の指示にしたがって、息を吸ったり止めたり吐いたりを繰り返して終了です。
- がんの広がりやその他の臓器に転移などをしていないか。
- 治療の効果や再発の有無などがわかるそうです。
手術の説明
主治医のA先生から手術の説明がありました。
家族の同席が必須とのことで、この日もパパが来てくれました。
上の画像は『内容説明兼同意書』です。
こちらの内容に沿って説明してくださいました。
- 2泊3日の入院(術後の状態によっては退院日が遅くなる場合も)
- がんがどこまで広がっているのかを調べ、次の手術でどこまで臓器を取るのかを決めるための手術
- 術後は出血が多い場合がある。
- 輸血や生物由来製剤を使用する場合も。
- 術後は肺塞栓症をおこす場合も。などなど…
このような説明がありました。
この中で特に心配なことは『術後の出血』だそうで。
手術の数日から1週間前後に、当然出血ということもあるそうです。
そんな場合は『輸血』や『生物由来製剤』が必要になるということで、これら2つを必要な時は使用しますという同意書にもサインしました。
生物由来製剤?
ところで、輸血はご存知の方は多いと思いますが、『生物由来製剤』というのはご存知でしょうか?
恥ずかしながら、私は先生からのお話で初めて聞きました。
A先生の説明によると…
- 人や生物に由来するものを原料又は材料として造られる医薬品などのこと。
- 血液中の水分を保持したり、ウイルスや細菌から体を守るものだったり、いろいろな種類の製品がある。
- 人の血液などから作られるものなので、未知の病原体に感染する可能性も0ではない。
ワクチンとか遺伝子組み換え製品も、この生物由来製剤に部類されるそうです。
なるほど、ワクチンも生物由来製剤なのね!ピンときました。
お薬調べ
普段の生活で使用している薬、健康食品やサプリメントがある方が対象です。
薬剤師の方と面談をして、入院中は薬を使用をすることが出来るか出来ないか、ということを決めるそうです。医師の判断で休薬することもあるとのこと。
私自身もある漢方を飲んでいたので、面談対象になりました。
薬剤師の方とお話しして、漢方をお見せしたところ……
「(なにこの漢方?)」という反応でした(苦笑)
パソコンで調べてくださいましたが、成分もよくわからないようで。
「一応、手術の前後…しばらくは飲むのを止めてください」
ということで面談は終了しました。
念には念を!ですね。
2泊3日の円錐切除手術・前編
この頃の日記を読み返してみると、そこそこ前向きなことを考えているなと。
『気持ちだけは負けない』
という思いが溢れていましたね(笑)
この文章を読んでくださっている方の中には、手術を控えている方もいらっしゃるかもしれません。
偉そうなことを言っている、と思われるかもしれませんが、
『無理はしない。でも気持ちは負けないように、まっすぐに前だけを見ましょう。』
『そして笑顔。辛い時こそ笑顔が大事ですね。』
本当に本当に難しいことですが…。
すみません、前置きが長くなりました。
1日目から書いていきますね。
1日目
11時、総合病院に到着です。
ここからの予定は…
- 受付
- 術前麻酔科受診
- PCR検査
- 入院の手続き
- 病室へ
こんなご時世ですので、入院前にPCR検査です。
ですが、PCR検査ってすぐには結果がでないですよね。
結果が出ていないのに入院手続きをして病室にも入ってしまう……???
はてながいっぱい浮かびます。今更ですが、そんなことを考えてしまいました。
術前麻酔科受診
再来受付機をとおり、麻酔科へと向かいます。
この日もパパが付いてきてくれましたよ。
というのも、麻酔科でのお話も家族の同席が必須でした。
- 麻酔の役割、安全性
- 手術前に患者さんが守ること
- いつも飲んでいる薬の麻酔への影響
- 手術室への入室方法
- 麻酔の種類
という内容でした。
特に手術前に患者さんが守ることについては詳しくお話してくださいました。(大切なことですものね)
- 『絶飲食』手術前の指示された時間から、飲み物・食べ物をとらない。
術前に胃の中に食べ物が残っていると、食べ物をもどしてしまうことがありとても危険だそうです。
気道を通って肺に入ってしまい、窒息や誤嚥性肺炎の原因に……怖いですよね。
なので、手術の前は指示された飲食の時間を守りましょう!
全身麻酔
そしていよいよこのお話へ。
全身麻酔……これに私はすごく怯えていました。
円錐切除術も子宮全摘手術も『全身麻酔』でした。
生まれて30年、1度も全身麻酔なんてものは受けたことがありません。
入院するまでにネットで調べてみたんです。
すると、少し怖いことが書いてあり……『麻酔から目覚めることが出来ない』、だとか『全身麻酔中に目覚めた人がいるとかいない』とか。
そんな本当か噂かわからないようなことを知識として頭にいれていたので、不安で不安で仕方がありませんでした。
手術より麻酔の心配をしていたくらいです。
ちなみにですが……
- 静脈or吸入麻酔薬を使って意識がない、眠った状態にする麻酔のこと。
- 患者の呼吸が弱くなったり、薬剤によっては呼吸が止まったりする。
- 口から喉の奥に細いチューブを入れて、人工呼吸器を使って呼吸している状態を作る。
というものだそうです。
呼吸が止まる。
チューブを入れる。
不安になってしまう文言が並んでいます。
ですが、麻酔科の先生から安心できるお話を聞きました。
- 現在使用している麻酔薬は、体に入っているときだけ効果がある。
- すぐに体から抜けていくので、『目覚めない』ということはない。
- 副作用も非常に少なくなっている。
- 全身麻酔から覚めると痛みを感じることがあるが、局所麻酔や座薬、内服などの鎮痛剤で痛みを和らげる。
現代の医学に感謝ですよね。
寝ている間に手術が終わっているなんてとてもありがたいです。
術後の痛みはもちろんありましたが…。
麻酔科の先生のお話が終わり、同意書にサインをして次に向かいます。
PCR検査へ
麻酔科の次はPCR検査へと進みます。
院外にプレハブ小屋が設営されていて、その中で検査を受けました。
唾液検査ではなく、鼻の中に長い綿棒を入れてグリグリされる鼻咽頭検査です。インフルエンザの検査と同じですね。
少し暑くて巨大扇風機がまわっていました。
検査をしてくれる方は防護服を着ていたので、さらに暑いだろうなと思いましたね。ご苦労様です。
入院の手続きへ
PCR検査の次は入院の手続きへ。
受付では様々な書類を提出しました。
- 健康保険証
- 入院同意書
- 入院誓約書・入院保証書
- 電気器具使用許可願
- 家庭連絡簿
- 保険適用外サービス負担金 同意書
電気器具使用許可願はスマホやタブレットも対象でした。
どんな器具をいくつ持ち込むか、ということを書き込み提出しました。
入院中にもたくさんの書類をもらったり、書いたり、提出したりします。
A4サイズの書類をまとめられるファイルは必須です。
👇必要&便利な入院グッズについて書いている記事もあるので、良ければ読んでみてください。
いよいよ病室へ
入院手続きも無事に終わり、看護師さんが病室へと案内してくださいました。
3階でした。
感染症対策のため、3階のエレベーターを降りてすぐの待合室のような所でパパとはお別れです。
「がんばれよ」
「うん、がんばるよ~」
という会話をしてお別れです。良いのか悪いのか…さっぱりとした夫婦なんです。(苦笑)
バイバイをしていざ、病室へ!
私は大部屋を選択していました。
大部屋は4人部屋です。無料です。
カーテンで仕切ることは出来ますが音などは聞こえます。ほかの患者さんもいらっしゃるので静かに過ごすことが大事ですね。
本当は個室を利用したかったんです。でも、料金が高くてパパに却下されました(笑)
- 特別個室 33,000円
- 個室(A) 11,000円
- 個室(B) 9,900円
たかい。どれも1日分の料金です。
3日間(予定では)だけだし、頑張って手術するわけだし、がん保険に入ってるから保険金もおりてくるし…
パパもOKだしてくれるかな?と淡い思いを抱いていましたが即却下でした。
特別室ってどんな感じなんだろう?
気になってホームページを見ましたが、浴室やキッチン、リクライニングチェアが備え付けられているそうです。すごい。
さてさて話をもどします…
看護師さんが、病室に入る前に病棟の案内をしてくださいました。
大きいトイレ、洗濯乾燥機、スタッフステーション、談話室(椅子やテーブル、公衆電話、自販機がありました)などなど。
その後は病室に入り、トイレ、シャワー室、洗面台、べッド、テレビ、金庫、冷蔵庫の使い方を教わりました。
- 使用料 日額370円(税込)
- 病院案内、献立表、映画などが観れる
- 保険は適用されません。
ボタン一つで頭のほうが上がったり、足のほうが上がったり、ベッド自体が上げ下げできます。便利です。
一通りの説明が終わりました。
「また後で検温と血圧を測りに来ますね」
と伝えられ、看護師さんは退室。
これから2泊3日の入院生活がスタートです。
大部屋でのもやっとした出来事
ふーっと一息つき、荷物の整理に入りました。
飲み物、おやつは冷蔵庫へ。
書類関係は小さな机の上に置いておいて、ゴミ袋をS字フックでベッドにかける。
そんなことをしていると会話が聞こえてきました。
大部屋の形は正方形です。ベッドの位置は窓側に2台、廊下側に2台の配置です。
すでに窓側2台が使用されていたので、私は窓のない廊下側のベッドを使用していました。
その窓側の2名の方がおしゃべりがお好きなようで(苦笑)
ずっとお話されていたんですよね。仲良しなのは良いことなんですが、何せ大部屋なので。
時にはケータイゲーム?のようなピコピコ音まで聞こえてきたり。
もやもやっとしましたね、気持ちが。
自戒も込めて、『大部屋ではお静かに!』ですね。
一応、音の出る機械はイヤホンを付けて使用するように言われています。
でも気にしない人はしないですよね。
なるべくこちらが気にしないように過ごしました。愚痴っぽくなりました、すみません。
検温、血圧測定といろいろなお知らせ
荷物を広げていると看護師さんが来てくださいました。
検温の結果がなぜか少し高くてですね。37.2℃ほどありました。
何度測ってもこのくらいで、看護師さんと
「あれ、おかしいですね。この部屋暑いですか?」
「暑くないんですけどね、なんでだろ。すごく元気ですよ!」
なんて会話をしました。
血圧測定は問題なしでした。
看護師さんからお知らせの書類をいただきました。
- 手術に使われる薬
- 経口補水液の飲み方
- 切除・検査検体等の保存と医学研究へのご協力のお願い
- 転倒・転落の危険性について
- 夕食のメニュー選択表
手術に使われる薬というのは?
手術前に『グリセリン浣腸』とあるんですが、記憶にないんです(汗)
手術時間も短かったし、手術前にお手洗いに行っていたから浣腸してないのかな?
子宮全摘手術の時には浣腸をしたんです。すっごくお腹が痛くなって、トイレにこもって苦しんだ記憶があります。
申し訳ないですが、円錐切除術での浣腸は記憶にないです…。
お薬ですが、術後は痛みが出るので、しっかり3日間お薬が出ました。
経口補水液の飲み方とは?
この経口補水液を手術前に飲むことによって、手術前に点滴をすることなく手術室に入室することが出来るそうです。
手術前の口の渇きや点滴のストレスを減らすことが出来ます。
点滴の針って太いから刺すとき痛いし、点滴を引きずりながらトイレに移動したりっていう面倒がないので良かったです。
ほかのお知らせは…
- 患者さんの検査の結果や検体を医療の進歩に役立てるために使用します。
- 高齢者の方はベットから落ちたりすることもあるから注意してください。
- 夕飯のメニューが2種類から好きなほうを選択することが可能です。
という内容でした。
正直夕飯を選ぶ、心の余裕はありませんでした。
明日の手術のことでいっぱいいっぱいです。
この日は11時入院でしたが、昼ご飯はお家で食べてから来ました。
なので夕食からスタート。余談ですが、エビフライだったのでラッキーです。
看護師さんも退室し、暇な時間が来てしまいました。
本を読んだり、スマホやタブレットで動画を見たりしていると、主治医の先生があいさつに来てくださいました。
『調子はどう?微熱があるけど?』
『手術がんばって乗り切りましょう』
というようなことを言われたと思います。
微熱あるけど元気だったんですよね。寝る頃には平熱でした。(なんだったんだろう?)
その後は、ちょくちょく誰かしら病室にいらっしゃいました。
麻酔科の先生、栄養士さん、主治医以外の婦人科の先生…
みなさん、手術頑張りましょうねと声をかけてくださいました。
食事の時間
18時です。夕食の時間になりました。
入院中の食事について…
- 一般 一食/460円
- 住民非課税世帯はこの価格より安くなります。
- 朝食8時 昼食12時 夕食18時
味もおいしいし自分で作らなくていいし最高です。
人の作ったご飯ってなんでこんなにおいしいんだろう。病院食って野菜もバランスよく取れてうれしい。
いつもこんなご飯が食べたいと思いました。
シャワーについて
夕食を食べた後、特にすることもないのでシャワーを浴びました。
シャワーは大部屋に1つ。
誰も使ってないタイミングを見計らってはいります。
脱衣室にはイスが置いてあり、服やタオルを一時的に置いておくカゴがありました。
さあ、ここで登場です。
CSセット!
衣類、タオル類をレンタルできるサービスです。
👇CSセットについてはこちらに詳しく書いてあるので見てくださいね。
浴衣と甚平が選べますが、
『浴衣だと、はだけちゃったりするかな?』
と思ったので甚平を選びました。
夕食前、看護師さんがCSセットを専用カゴに入れて持ってきてくださいました。
- 甚平(上下セット)
- バスタオル
- フェイスタオル×2枚
- サービス品(歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディソープ、コップ、BOXティッシュ、ヘアブラシ)
サービス品がありがたいです。
不織布のポーチに入れられているので、そのまま持ち歩いてシャワー室まで行けます。
そして、使用したバスタオル、フェイスタオルは使用済み専用のカゴに自分で入れに行くスタイルです。
甚平も使用したものは専用のカゴに入れに行きます。
1日目終了
シャワーも終わると、就寝時間が迫ってきました。
21時に消灯ですが、20時ごろ看護師さんの検温と血圧測定にやってきました。
どちらも異常なしでした。(微熱はなんだったんだろう?)
看護師さんから
『21時からは食べ物は食べられないですよ~』
という注意喚起が。
看護師さんが退室したあと、ちょこっとお菓子をつまんでおきました。
そして歯磨きをしてベッドへ。
夜だし、手術は明日だし、一人だし。
やっぱりなんだか不安な気持ちはなくならないですよね。
でも、いつまでも夜じゃないし、朝はやってくる。
消灯後もスマホをぽちぽちして、子供たちの様子をパパにきいたりしていました。
そんなことをしていたら、ウトウトしていつの間にか夢の中へ。
最後に
とても長くなってしまいました(汗)
ここまで読んでくださった方は根気がありますね、すごいです。ありがとうございます。
次は手術当日から書いていきますね。
少しでも参考になったり、なにか役立つ情報があればとてもうれしいです。
ありがとうございました。
👇後編はこちらから。
\👇こちらからみなさんの子宮頚がん闘病記が読めます/
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