円錐切除の手術② ~いよいよ、2泊3日の入院へ・後編~

円錐切除の手術②後編
さくらい

こんにちは、みなさん!さくらいです♪

この記事では…

『2泊3日の円錐切除手術・後編』

について書いています。

👇前編についてはこちらから読むことが出来ますよ。

目次

円錐切除術・後編 2日目

手術室

前回に引き続き、円錐切除術の入院生活について書いていきます。

今回は2日目、手術当日からスタートです。

2日目

朝です。

夜中はたびたび起きてしまいました。

手術が不安で起きてしまう。

というのもあるんでしょうが、看護師さんが見回りに来てくれるので音で起きちゃったりするんですよね。

これは仕方ないです。

朝になりましたが、手術が終わるまで絶食です。

朝ごはん、お昼ごはんは抜きです。つらいように思いますが、手術による緊張で空腹はあまり感じませんでした。

そして毎度おなじみ、検温と血圧測定も終わり、

顔を洗って、歯を磨きます。(歯磨きは肺炎予防のため必要だそうです)

そういえば、同じ病室の2名が静かなことに気が付きました。

片方の方が、どうも病室を移動されたか、退院されたようでした。

なるほど、静かなわけだ。(ガッツポーズ)

経口補水液を飲む

起床後から手術が終わるまでは、経口補水液のみ摂取出来ます。手術前の点滴替わりです。

昨日、看護師さんが持ってきて、冷蔵庫に入れておいてくれました。

経口補水液の飲み方

このお知らせの通りです。

OS-1を2本、アルジネードウォーターという飲み物を2本。

これを起きてからお昼の12時までに飲み切ります。

アルジネードウォーターって?
  • 飲む栄養サプリメント(アルギニン、ミネラル、ビタミンなどを配合した飲み物)
  • 程よい酸味でのみやすい。

スポーツドリンクのような味でしたよ。

OS-1はご存知の方も多いと思います。

飲む人によって味が変わる?なんて言われていますが、こちらもスポーツドリンクのような味でした。

この計4本を12時までに飲む。

しかし看護師さんから、

「量や味が無理そうなら言ってくださいね~」

「どうしても無理なら残してもいいのでそのまま置いておいてくださいね~」

というお言葉をいただきました。

そうなんです、無理に頑張って飲み切らなくても大丈夫だそうです。

私は好きな味だったし、普段からよく水分を取るので4本は軽く飲んじゃいました。(足りないくらい)

弾性ストッキング

医療用弾性ストッキング

手術中は『医療用の弾性ストッキング』を履くそうです。膝下までのストッキングです。

何のために履くの?
  • 血栓症予防のため。
  • 弾性ストッキングを履くと、深部の静脈が圧迫されて流れが速くなり、血栓が出来にくくなるそうです。

看護師さんが最初、Mサイズを持ってきてくれたんですよね。

でもきつくてきつくて!……履けませんでした(苦笑)

弾性ストッキングなのできついのは当たり前なんですが、全然!全く!入らなかったんですよ。

なのでLサイズを持ってきてもらいました。

なんだか恥ずかしいやら申し訳ないやらで、複雑な気持ちになりました。

手術直前

心も体も落ち着きません。

手術は14時からで、このとき13時頃ですかね。

12時までに経口補水液は飲み切りました。

手術着、手術用のパンツ、弾性ストッキングも履きました。

ちなみに、手術用のパンツは『自宅から持ってきたもの』です。

手術によっては専用のものとかあるんでしょうか?

この時は自宅から持ってきた、自分の下着を履きました。

病室からは出ないでほしいということで、座ったり、立ったり、スマホをいじったり。

もう本当に落ち着かない。

この手術直前の待っている時間が一番長く感じるんですよね。

パパ(夫)も自宅を出てこちらに向かっています。

手術中は家族の付き添いが必要です。

このご時世なので付き添いは1人まででした。

いよいよ手術室へ

手術室へ

ドキドキが止まりません。

手術室へは自分で歩いていきます。

その前に看護師さんから、

『貴金属を身につけていないか?』

『マニキュアなどしていないか?』

『湿布やピップエレキバンなどついていないか?』

などの確認がありました。

どれも問題なくOKということで、

いざ、手術室へ!

病室を出てエレベーターで手術室のある階へ……そこで見覚えのある姿が。

パパですね。

パパ「おう」

私「やっほー」

お互い緊張しているからか、言葉数少なめです(笑)

やっほーなんていっちゃって。余裕はないはずです。わたし強がってますね。

私たち夫婦2人と看護師さん1人で、手術室の前まで向かいました。

手術室に入る前に

パパ「がんばってこいよ」

私「うん~がんばる」

ということを言いました。さっぱりした夫婦なんです。

パパとはここでいったんお別れです。

この時、看護師さんが手術時間はどのくらいか教えてくださいました。

円錐切除術の手術時間は?
  • 手術自体は30分もかからないくらい
  • 手術の前後を含めると2時間弱はかかる

パパもこの時間、辛かっただろうなと思います。

手術受けるほうは心も体もしんどいですが、ただ待つことしかできない家族もしんどい思いをしているんですよね。

『待っててくれてありがとう』ですね。

手術室に入ると、まだまだ廊下が続いていました。

大きい扉がいくつかあり、手術室が並んでいました。

いくつも手術室ってあるんだな~なんて思っていると、

ある扉の前に麻酔科の先生がいらっしゃいました。

病室で確認されたことを再度確認されました。

貴金属、湿布、マニキュア等ですね。

アレルギーの有無も聞かれました。

そして、名前と入院時に左手に取り付けられたリストバンドを機械で読み取り、いよいよ手術台へ。

手術開始

手術室って広いんですね!

いろいろな機械がおいてあり、全体的に白い感じで、清潔です。

手術台に横になるように指示されました。手術台って横幅狭いです。落ちそうになるので気をつけてください。

仰向けに寝転がると、大きなライトが天井にあるのがわかりました。

麻酔科の先生が寒くないか、暑くないかなど聞いてくださいました。この時は快適でしたね。

そして点滴の針をさされます。やっぱり点滴の針は痛いです。

体に何か機械を取り付けられたり、血圧計を付けられたり、頭にはゴムキャップをつけます。

準備も終わり、いよいよ始まります。

口元に酸素のマスクが当てられます。

「ゆっくりと深呼吸してくださいね」

という声が聞こえて、

「10秒数える間に麻酔で眠ってしまいますよ」

というようなことをおっしゃっていたと思います。(すみません、意識がなくなる直前でうる覚えです)

そして、数字を数えてくださって、3~4秒くらいで意識がなくなりましたね。

無事終了!

万歳

なんだか呼ばれてる?

目の前はぼんやりしていて、『うーん、何か声が聞こえる』そんな感覚でした。

名前を呼ばれて…確か返事はちゃんとしました。(意識取り戻したばかりで記憶があいまいです)

「無事に終わりましたよ~」

と声をかけてくださいました。

『よかった!麻酔の途中で起きなかった!』

意識を取り戻して、まず初めに思ったことです(苦笑)

心底安心しましたね。手術が無事成功した!ということの前に、まずこれを喜びました。

その後は手術室を出て病室に向かいます。

いつの間にか手術台から降ろされて、病室のベッドに乗せられていました。

その病室のベットに乗せられたまま、手術室を出ました。そしてパパの登場です。

パパ「よかったな」

というようなことを言っていましたね。ほんと良かった、無事に終わって。

挨拶もそこそこに、すぐに病室へと運ばれました。

パパに後日聞きましたが、私が病室に向かった後に主治医の先生からお話があったそうです。

切除した部分も実物を見せてもらったそうです。私は見たくない…。

病室へ

病室

病室に帰ってきました。

この時も正直、意識がもうろうとしていて記憶があいまいです。

ここから4時間はベッドで安静に。と看護師さんに言われました。

まだ酸素マスクをしていたり、腕には点滴も付いているし、意識もぼんやり。

この時点で、夕方なんですよね。16~17時頃。

意識を取り戻してはなくなり、取り戻してはなくなり……。というのを繰り返していました。(寝てたというのかな?)

当時の日記によると19時ごろに、

『お腹痛い!お腹痛い!おなかいたい!』

ということを書いてありました。

麻酔が切れて意識もはっきりしてきて、痛みをしっかりと感じることが出来始めたんでしょうね。

私の場合ではありますが、術後はやはり痛みが強かったです。

この時の記憶も記録もないんですが、看護師さんに痛みを伝えて、何か対応はしてくださったと思います。

19時ごろ、主治医のA先生も病室に来てくださいました。

「切除したものを見てみたけど、悪くなさそう」

「でも、詳しいことは病理検査に出してみないとわからない」

そうおっしゃっていました。

切除部分の病理検査の結果がでれば、子宮(&その他の臓器)をどの程度摘出すべきなのかがわかります。

あとは約2週間後の結果を待つだけ。

術後はお腹は痛いものの、なんとか動けました。

よっこいしょという感じでお腹にも力がいれられるし、ベッドの頭のほうをリモコン操作で起こして夕食を取ることも出来ました。

20~21時ごろに、置いてくれていた夕食を食べました。

円錐切除術・後編 3日目

朝6時起床。

この時間になると、痛み止め(?)が効いているのか痛みはほぼほぼ感じませんでした。

『こんなに痛くなくて逆に大丈夫なの?』

というくらい痛くなかったんですよね。

しかし違和感はあります。おしっこがしにくいかな?と感じたり。

この時、朝一で尿検査がありました。

採血もして、あとは内診をして退院できるかの判断がつきます。

痛み止めの内服開始

朝食を食べて、痛み止めの内服も始まります。

円錐切除術 使う薬

下段に書かれているものです。

痛み止めは必要でした!

先ほども書きましたが、朝の時点で、

『あれ?なんだか全然痛くないよ?』

なんて余裕こいてましたが、やはり痛みが出てきました。

なんなら下腹部だけでなく、腰まで痛くなってきました

なので痛みがあるときは看護師さんに伝えましょう。

主治医の先生と一緒に、何か対策を講じてくれます。

内診

聴診器

退院が可能かどうか、内診があります。

自分で歩いて診察室まで行くことが出来ました。

お腹と腰の痛みはありますが、全然歩行可能です。

いつもの内診台へと進みます。

特に異常もなく、出血もほとんどないということで、退院許可が下りました。

ほっとしましたね。

すぐにパパに連絡して、迎えに来てもらうことになりました。

術後の過ごし方

退院が決まったところで、さらに先生からお話がありました。

『術後のお家での過ごし方についてです。重要です。

術後の過ごし方
  • まずは安静に。無理をしない。
  • 約2週間後の診察まではシャワーのみ。
  • 診察時に入浴可能か判断。重いものを持たない。
  • 自転車に乗らない。(切除した部分に負担がかかるため)
  • 飲酒は控える。
  • 激しい運動などもしない。
  • 徐々に軽い家事から始めて体を慣らしていく。

端的に言うと、『ゆっくりと過ごしなさい』ということですね

しかし、お仕事をされている方もいらっしゃいますよね。

思い切ってしばらくお休みを取るか。

土日休みなら、金曜に退院するように入院日を設定するか。

職場の理解があれば、しばらくの間は体を動かさないような業務になるべく就かせてもらうか。

大変難しいことだとは思いますが、無理をしてしまって大出血……なんて方も、ほかのブログを拝見するといらっしゃいました。

そうなってしまうと、療養期間が長くなってしまい復帰の時期がさらに遅れてしまいます。

どうか、少しでも長く、お休みの時間をとられることをおすすめします。

私の場合は、母に子守りをお願いできたのでとても助かりました。

子供もまだ小さく、抱っこ抱っことせがむので母が代わりに抱っこしてくれたのでありがたかったですね。

退院

無事、お昼前には退院することが出来ました。

約2週間後に、診察と病理検査の結果を聞きに病院に行きます。

ここからまたドキドキの日々が続きますが、家に帰るとホッとしました。

私も家族も一安心。

家に帰ってパパと子供たちと母と、ゆっくり過ごしました。

入院費用は?

円錐切除術 入院費

明細を見ると、ズラーーっと文字が並んでいます。

結果おいくらだったかというと。

円錐切除術 料金

この73,760円にテレビ兼冷蔵庫使用料CSセット使用料をプラスすると……

入院費用(3割負担)
(内・保険外負担・食事代)
☆ 73,760円
(1,840円)
テレビ兼冷蔵庫使用料☆ 1,110円
CSセット☆ 1,490円
3日間 入院費用☆の合計 76,360円
円錐切除術・入院費用

入院に必要なものや、交通費(ガソリン代)など合わせると8万近くいきましたね。

3割負担でとても助かりますが、入院ってお金がかかりますね。

私はがん保険に加入しています。実際、この費用は保険でカバー出来ました。

でも、この保険会社については不信感を持ってしまいました。対応がいまいちで……。

この件についても、今後書いていきたいなと考えています。

最後に

2泊3日の入院。

あっという間でしたが、手術までは長く感じましたね。

でも、無事に終わったのでよかったです。

これは子宮全摘手術の時も強く感じたことですが、

『看護師さんの存在がとてもありがたい!』

いろいろ気にかけてくれたり、お世話をしてくれたり、みなさん対応がとても丁寧でした。

実際に病気の治療をしてくださるのは主治医の先生方だったりしますが、

いつも身近にいて寄り添ってくれるのは看護師さんです。

とても尊いお仕事だと感じました。看護師さん、いつもありがとうございます。

それでは、長文を読んでくださってありがとうございました。

👇ここからみなさんの子宮頸がん闘病記が読めますよ。

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この記事を書いた人

30代主婦。2人の小さな子供がいます。

30歳で子宮頸がんⅠ期に。

ガンの発見から治療の内容、その時々の気持ちを書いています。
また日常の事や、おすすめの日用品や食品、本などをご紹介していきます。

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